by mezzopiano
今日の1曲| ロッシーニ=リスト:音楽の夜会-第9曲 踊り S424/R236(1837)
図らずしも、2月29日はロッシーニの誕生日です。
原曲はロッシーニ作曲の歌曲・重唱曲集《音楽の夜会》より『第9曲 踊り』。
この曲と知り合ったのは、原曲のピアノ伴奏をつとめたことがきっかけ。元々タランテラが好きなので序奏からワクワクしかないのですが、リストの編曲もまた素晴らしいのです。
我々は歌の専門家ではありませんが、やはり歌は良いなあと思います。減衰しない声、ふくよかな抑揚、人間が発する響きの柔らかく力強いこと。
リストのトランスクリプションはその歌声のもつ良さを存分に生かしており、まるで歌っているかのように楽しめます。THE⭐︎リストというべきピアニスティックなパッセージも魅力的で好きですね。「原曲殺し」と、苦手な人もいるかとは思います。ド派手やし。
さーて、歌の内容はと言いますと……
踊ろう!娘よ
踊ろう!恋人よ
この輝く月や星の空の下で……
回ろう!踊ろう!夜通し!ランララ~♪
といったところです。
明るすぎて眩しいよ。
私は「La La La La La~♪」と長調へ転調する部分が心底好きですね。
何も考えず空っぽの頭で踊り狂っている酔狂丸出しで最高。ランララララ~♪て(笑)
でもこの曲、主調が短調なんですよねぇ。
夜会というものがそもそも怪しげなダークな一面もあるのか、それとも全部まぼろしだったのか。
★おすすめの1枚★
シューベルトとロッシーニによる編曲作品集(ヤンドー)
(Hungaroton *classics)
ナクソスで膨大な録音を残しているイェネ・ヤンドーの「あっ。ここにもヤンドー。」な一枚。タメを作りすぎない流れのある演奏が良いです。《音楽の夜会》は他の曲も魅力的なのでおすすめ。
それではお休みなさい。
明日も良い1曲に出会えますよう。