【明日なに聴く? | 今日の1曲】クロード・ドビュッシー:夜想曲 (1892)

by suketto

【明日なに聴く? | 今日の1曲】クロード・ドビュッシー:夜想曲 (1892)

ドビュッシーのピアノ曲といえば何を思い浮かべますか?
《月の光(ベルガマスク組曲)》 《2つのアラベスク》 《喜びの島》 《亜麻色の髪の乙女(前奏曲集)》などなど…
個人的には《塔(版画)》のペンタトニックの響きにゾクゾクが止まらないのですが、彼にはいい曲が多すぎて、「ドビュッシーといえばコレ!!」っていうのが逆にないんです。

わかりますかねこの感じ?

J-POPでいうとユーミンも三者三様の「ユーミンといえば!?」が返ってくる、7,8年ほど前からそう思っています。異論は認めます。揉めたくないので。あ、すいません、元クイーンの山本由美さんではないです。

本日紹介するのは、そんな数ある彼の名曲の中でもとりわけ地味でマイナーな《夜想曲》です。管弦楽曲の《夜想曲》は割と知られているイメージがありますが、実はそれより前に同名のピアノ曲が作られています。

彼の初期作品ということもありペンタトニックや全音音階、教会旋法といった中期・後期作品に見られる技法は顕著ではありませんが、和音やメロディーの美しさは他の作品と比べても全く見劣りせず、少しドビュッシーを聴いたことのある方なら音の運びや盛り上がり方など、聴いた瞬間「あー、ぽいぽい。ぽいね。」となるに違いないでしょう!!

ここまでマイナーなのが不思議なくらいですが、同時期の《月の光》が有名すぎること、彼独自の作曲技法がまだ確立されていないことを考慮すれば、知名度の低さは仕方のないことなのかもしれません。

★おすすめの1枚★

ドビュッシー:小組曲/6つの古代の墓碑銘/白と黒で 他(ロジェ)

彼自身が超メジャー級なだけにまずまずCDはリリースされていますが、存在感が薄い曲の為、全集や彼のその他の小品、もしくは他の作曲家の曲と一緒に申し訳程度に収録されている物が多いです。(偏見やったらすいません…)

そんな中でこのCDは他の収録曲もいいです。かゆいところに手が届いているといいますか、いわゆる王道路線ではないですが……、なんていうんでしょう……、中山しか走らない馬集めてみた的な感じです。(←たぶん伝わってない)

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