大中恩:あおいオルゴール

ホーム 
> ピアノ作品 
> 大中恩 
> あおいオルゴール

概要
大中恩といえば『サッちゃん』『いぬのおまわりさん』『おなかのへるうた』など、多数の素晴らしい童謡を生み出してきた作曲家です。みなさんご存知ですね。
そんな彼が1984年に出版したのがこちら、ピアノ曲集《あおいオルゴール》です。不勉強なことに私も大中さんがピアノ曲集を出しているとは知ったのは最近ですが、楽譜を購入する機会が出来まして、パラパラと数曲めくっていくうちに、おっ、と惚れ込んでしまいました。子供の時に出会いたかった……。
さすが童謡作曲家、と言って良いでしょう。どの曲もメロディアスで、歌詞をつけたくなる……いや、もしかしたら大中さんの頭の中には歌詞はあったのかもしれない。
2024年が生誕100周年というメモリアルイヤーですので、公式(大中恩 音楽記念館)も週1ペースでこの曲集の曲を収録・公開して盛り上がっているようです。私は全く関係者ではありませんが、ひっそりと陰ながら弾いて盛り上がっていきたいなと(笑)
ちなみに大中さんの童謡で1番好きなのは『ドロップスのうた』です。
おすすめ
♫秋のゆうぐれ

曲名難易度YouTube
曲説明・解説・コメント・練習のポイント など
私のいもうと
小さなひみつ
秋のゆうぐれ初級1
秋のさみしさで始まりながら、輝く秋の美しさ、風や陽射しの優しさ、楽しかった思い出……秋の、かなしくも温かな感情が詰まっている曲。8分の6拍子を大きな2拍子で捉えて。和音の流れに乗ればOK。
中間部の始まりの2小節が個人的ハイライト。左手の和音の響きを味わって弾こう。ニ短調→ニ長調の転調は、グッとカラーが変わって良いですね。たまに「宝石みたいな曲だ!」と出会えたこと自体が嬉しくなる曲があるのですが、この曲もそれ。
エンゼルフィッシュ
こわれた人形初級1
「カタッ・カタ・トト……」とぎこちなく人形がやっと歩いているリズムが中心で流れていく。
スタッカート部は思いっきり硬質に弾いて良いのではなかろうか。中間部は対称的にレガートで。不安定な響きが次々と出てきて定まらない、こわれた人形の歌とダンスである。
使われている和音からも、全体のトーンは明るく仕上がっている。こわれた人形で、今もまだ大切に遊んでいる、そんなイメージを持って弾きたい。
お月さまのおはなし
ぶかぶかシューズ
月夜のカエル初級1
「ゲーコッコッコ!ゲーコッコッコ!」と賑やかなカエルの合唱がそのまま音になっている。初めから終わりまでなんと楽しそうに歌っているのだろう。曲自体は短調だが、うきうきとリズムよく演奏しましょう。
田舎に住んでいた頃は、まさにこれだった。夜、お風呂も終えて人間の活動がゆるりとしてきた時間帯、1匹のカエルがどこかでゲコゲコと鳴き出したかと思えば、気づいたら大合唱になっているのである。一体どこから集まっているのやら、いつまで鳴いているのやら、一晩中賑やかで仕方がない。私にとって夏の夜といえばこの音の情景なのだが、都会の近くへ来てからは大合唱はおろか、1匹のカエルすら見ていない。静かで平穏な夜が少々寂しいのであった。
ジャングルジム
春のあしおと
ハイキング
モグラのおさんぽ
白い運動靴
風にのったシャボン玉
ささ舟
そら
のいちご
カニさんおはよう
かえり道
さびしい王様
かくれんぼ
ゆびきりげんまん
波の詩
道くさ
ひげの叔父さん
夜みち
待ちぼうけ
ぼく男の子
橋の上で
ラクダのひとりごと