D.カバレフスキー:35のやさしい小品集 こどもの冒険Op.89

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対象年齢
4歳・5歳以降〜
年少者でも無理なく演奏できそうな曲がある。
概要
カバレフスキーが作曲した教育的小品集の1つ。
ピアノを始めたばかりの幼い子供でも無理なく弾ける、短くてわかりやすい曲が揃っている。
簡単なつくりの曲がほとんどだが、カバレフスキーらしく良い意味で耳に「さわる」音が使われている箇所もあり新鮮な響きを楽しめるので、現代曲入門にもぴったりの曲集。
おすすめ
♫はじめてのワルツ
♫光と陰
♫勇敢な歌
♫ワルツのように
曲名難易度YouTube
曲説明・解説・コメント・練習のポイント など
はじめての曲入門1
その名にふさわしく、初級者でも弾ける。
一般的な中央ドからスタートする教則本で進めていると、すぐに習う音が使われているが、一般的に初歩の教本で使われる指番号とは異なる。小さい子には弾きにくい1や5という端の指番号を避けていると思われる。(2、3、4の指なら手の中心で手や腕の重みを使って打鍵でき、コントロールしやすいので)
はじめてのエチュード入門2
手の交差が出てくるので、正確にポジション移動をする必要がある。
結構手が大きくないと弾けないので、初歩の段階には向いてないと思う。
しずかな歌入門2
[7]以降、右手と左手のスラーがずれているので変なアクセントがつかないように。左右の手が独立していないと綺麗に弾けない。
休み時間入門2
楽しい曲。スラー、スタッカートをはっきりと。
8分音符2つにまたがるスラーと、4つにまたがっているスラーをしっかり区別して弾くこと。
両手奏の部分はないが、ポジション移動が多い。
はじめてのワルツ入門2
哀愁が漂っていて良い。右手の2・3拍目は軽く、同じ長さで弾きましょう。
[13]〜不思議な音が並んでいるのが肝なので臨時記号を見落とさないように。
ジャンプの名人入門2
腕を使って3の指に重さを預けて弾こう。fだがリラックスして。そのためにポジション移動を確実に。
[10]-[13]これくらいの初歩者は、加線上の音符は最初は音名書き込んであげても良いよね、と思います。
光と陰入門2
前半の長調部分:光、後半の短調部分:陰、同じメロディーをはっきり対比させている。f、pと分けられているので長調、短調の味わいの違いをシンプルに弾きわけよう。
かわいいハリネズミ入門2
ハリネズミのハリが触れるか触れないか、ぎりぎり近くに寄り添って遊んでいるように左右の手が近づく。各小節の1拍目頭が2度で隣り合った音を弾くので、面白い音の重なりが生まれるのを楽しんで。
オクターブの歌入門2
ユニゾンを綺麗に響かせよう。どんな音量バランスで弾けば良いか、色々試してみると良い。
だんだん1つのフレーズが長くなっていきクライマックスへ向かう。緊張感を持って弾きたい。
遊ぶ少女入門2
スラーをよく守ってリズム良く明快に演奏しましょう。手の重なりに気をつけて、弾き終わった手サッとよけるように。
泣き虫入門2
2音にまたがるスラー(よくある「ため息」の形のような)でシクシク、すすり泣いている様子を表現している。手首・腕の動きが、1音目で下へ・2音目で上、となる。基本的なスラーの弾き方なので、手・腕の動きをよく意識して練習しましょう。
ペダル(Ped.)記号もあるが、幼い子でまだ使えないという場合は使わなくても良いでしょう。
きむずかしや入門2
前曲〈泣き虫〉同様、2音にまたがるスラーを中心に曲が構成されている。
基本的なスラーの手の動きで大丈夫だが、アクセントが付いているのではっきりとパリッとした音で弾く。
2度でぶつけている箇所が多いので、どちらの音もあえて同じくらいの音量で弾いて、2度の響きを味わおう。〈泣き虫〉では泣いていた子がそのまま泣きながら怒り出したような曲だ。
やさしい歌入門2
結構早いテンポで弾く演奏を見かけるが、あまり急いだように聴こえると雰囲気が半減するので落ち着いたテンポで良いのでは。ただ3小節以上にまたがるスラーがあるので流れは止めたくない。
[8]ここから後半になるのでG音の前に一呼吸入れる。
朝の歌初級1
3度のスラーは、重音がバラバラになりやすく難しい。ゆっくり丁寧に練習する。
【重音のコツ】
①打鍵のタイミング
5本の指は長さが全て違うということもいつも忘れないように。鍵盤の上に指をちゃんと「着地」させた状態から打鍵する。
②手の甲の角度
音がうまく揃わない時、手の甲の角度に注目。打鍵が遅れている方に少しだけ手の甲を傾けると打鍵タイミングが揃う。
③メロディーライン
重音にメロディーが含まれている場合、メロディーの方の音を少し目立たせることができれば、多少のズレは目立ちにくい。
トランペット吹きとこだま入門2
右手(f )がトランペット、左手(p )がこだま。
p はちゃんと音量を落とさないとこだまに聴こえない。
夕暮れの歌初級1
息の長いスラーのある歌うような前半([1]〜[8])、リズミカルだが、下行の音形が続いてどこか寂しそうに始まる後半([9]〜[16])、キャラクターがはっきり分かれているのでアーティキュレーション・デュナーミクなど、書かれている指示を守って。
技術的難易度は低いが、使われている音域が広いこと・調合が♭3つであることから、まだ読譜をスムーズにできない場合は難易度が上がる。
なわとび初級1
音域が広いので読譜力によって難易度が前後する。
最初はゆったり跳んでいて、[18]から駆け足跳びになったのかaccelerando になっている。途中でスピードを緩めず最後まで駆け抜けよう。
氷の上で初級1
この曲集初めての16分音符。
「氷の上で」というタイトルなのでツルツルと滑っている感じを表現したい。あまりテンポを上げすぎると16分音符のリズムが滑ってしまうリスクがある。テンポはそれほど上げずとも、なめらかにスムーズに弾けると雰囲気が出る。
びっこの子やぎ初級1
4/5拍子。点線の小説線が入っているように3+2/4拍子となっている。まずは3+2と捉えて「1・2・3・1・2」と1にアクセントをつけてリズムになれると良い。
〈子やぎのさんぽ〉と書かれることもあるが、英題は〈The Lame Kid〉であり、”lame”という単語には「足を引きずる、びっこの、歩くのが上手ではない」という意味がある。
5拍子というなんとも歩調の合わない様子はまだ歩くのが上手ではない子やぎの歩き方のようであり、表現を考えると〈びっこの子やぎ〉が曲に合っている。
トランペットとたいこ入門2
技術的に厳しくなく、リズミカルで現代的な響きを楽しめる作品。
左手はたいこの音なので、はっきりと芯のある音になるようにかたい指先で弾く。左手のリズムが曲の骨組みになるので、まずは左手を安定して弾けるようにするとスムーズに仕上がるでしょう。
かわいい手品師初級1
一見すると跳躍が多く頭がこんがらがりそうだが、まずは[前の小節の3拍目]+[次の小節の1・2拍目]をひとかたまりで捉えるとちゃんと規則性があるので弾きやすくなる。
マーチ初級1
付点リズムの登場。8分音符+16分音符の付点リズムの捉え方の良い練習になる曲。
勇敢な歌初級1
タイトルの通り単旋律のところも堂々と演奏すること。
[1]ここで嬰ヘ短調の同音Eに♯が付かないことでエオリア旋法的になっており、古風な雰囲気になっている。
かわいいハープひき初級1
16分音符がずらっと並んでいるので高速で弾いてしまいそうだが、ハープの音色を考えて欲しい。パラパラとバリバリと弾く16分音符ではないことが分かるはず。
左手の8分音符はきちんと8分音符の長さを保って、ハープの響き・余韻を味わうように。心の中で16分音符2つ分数えると良い。
チャストウーシュカ初級2
跳躍・手の交差は少し弾きいくいか。
陽気な歌初級1
右手と左手が6度離れて平行に動く部分が基本。
片手ずつ弾くとよくわかるが、明るいのかそうでないのかわかりくい部分がある。しかし両手で合わせて弾くとタイトル通り「陽気な歌」にはなっている。臨時記号も多く一風変わった響きが楽しめる1曲。
左手と右手の音の大きさのバランスをいくつか試してみると良い、バランスによって響きが少し変わってくる。
わがままな弟初級1
あやつり人形のおどり初級1
メロディー初級1
戦争の歌初級1
子熊をからかう子うさぎ初級2
チビのカバのおどり初級2
ワルツのように初級2
ゆううつな雨初級2
川のほとりで初級2