湯山昭:お菓子の世界

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概要
1971年、NHKの「ピアノのおけいこ」という番組のために〈お菓子のベルト・コンベヤー〉が作曲されました。翌々年の1973年に全音楽譜出版社の委嘱により続く25曲が作曲されています。〈バウムクーヘン〉や〈シュー・クリーム〉などの洋菓子をはじめ、〈柿の種〉、〈甘納豆〉といった日本のお菓子まで、タイトルを見ているだけで幸せになりそうなお菓子がずらりと並んでいます。日本風やジャズ風など色とりどりな曲調を楽しめるこの作品たちは、作曲から50年経った今でも子供から大人までたくさんのピアノ学習者に愛奏されています。
おすすめ
♫バウムクーヘン
♫柿の種
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 曲名難易度YouTube
曲説明・解説・コメント・練習のポイント など
序曲 お菓子のベルトコンベヤー
シュー・クリーム
バウムクーヘン中級1
最近もよく演奏される曲なのではないでしょうか。バウムクーヘンも色んな人生歩んできたんだな……という豊かな場面転換が魅力。華やかな終末部の始まり、そしてテーマが少しだけ顔を出して曲が終わる。名曲です。
柿の種中級1
柿の種・ピーナッツがカリカリと弾けるような曲。4度・5度の重音が日本的な音を響かせる。そして弾きにくい。しっかり手のひら・甲で支えて弾けば上手くいく。4度の幅を指に覚えさせよう。一見臨時記号も多く読みにくいが、パターンがあるのでパターンごとに譜読みしよう。意外とそんなに沢山の音が使われている訳ではありません。アクセント・スタッカート・スラーをはっきり出して場面ごとにガラリと変えて。特に[11]〜のdolceなど、左手と右手のスラーの切れ目のタイミングが違って面白い箇所。柿の種をおつまみにお酒を飲んでプワーンと良い気分、浮かれた足取りで弾きます。最後は残り少ないピーナッツの争奪戦かもしれませんね。
ショートケーキ
ホット・ケーキ中級1
大人になってからはいつ食べても許されるようになったホット・ケーキ。裏へひっくり返す「エイやッ!」ではずんで。手首を柔らかく使って弾きたい。
右手に音が多いぶん、左手の伴奏は重たくならないよう軽快に弾こう。休日の朝、ゆっくりと、楽しい気分でホットケーキを作ることをイメージしてみて。好きなだけ焼いていいよ。
ところどころに登場するアクセントのついた和音はちょっと焦げちゃったり、ひっくり返し損ねて割れちゃったり……そんなこともあるかもしれない。でももう1枚、また1枚、と焼いていき……不揃いだけど美味しいホットケーキ。はい出来上がり。
アクセント・スタッカート・テヌートははっきりと表現して生き生きと弾こう。
[3][4][5]3連符は力が入らないように。3音とも一生懸命手首を下げて弾く必要はない。1音目のテヌートで手首を下げた後は、1音目に残りの2音を乗せるつもりで手首の力を抜いて上へ戻しながら弾こう。
間奏曲 1. むしば
ウェハース(子守歌)初級2
眠りにつこうとする子ども、それを見守る親の顔が交互に映るかのよう。最後は一緒に眠ってしまったのかも。
音がシンプルなだけに、バランスをよく考えて弾くこと。pp〜mpと、様々な段階のpを習得しよう。鍵盤に指を下ろすスピードを細かくコントロールする良い練習になる。どれくらいゆっくり打鍵すれば、どれくらいの音量になるのか、しっかり耳を澄まして。
[9]-[12],[25]-[28]スラーが細かく付けられているが、2小節ごと/4小節ごとの大きなフレーズで弾くこと。
ドロップス
チョコ・バー
バースデー・ケーキ
クッキー
間奏曲 2.どうしてふとるのかしら
ヌガー
ソフトクリーム
ボンボン
鬼あられ
マロン・グラッセ
間奏曲 3.くいしんぼう
金平糖
プリン
ポップ・コーン
甘納豆
ドーナッツ
終曲 お菓子の行進曲