バルトーク:ミクロコスモス 第2巻 BB105 Sz.107

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内容
◎右手も左手も平等に演奏能力を養うことができる
◎対位法的な曲に初歩のうちから慣れておける
◎臨時記号に初歩のうちから慣れておける
〈項目〉
テヌート/スタッカート
曲名難易度YouTube
曲説明・解説・コメント・練習のポイント など
37.リディア旋法で入門2
まず楽譜右上に記載された譜例を弾いてみること。リディア旋法の長調とも短調とも取れぬ雰囲気を感じよう。ヘ長調の音階と比べてシが♮であることが決め手になっている。
★シンコペーションのリズム→まずはタイなしでリズム練習をすると良い。
38.スタッカートとレガート(1)入門2
両手が反進行しているのか、平行に動いているのか注目。音域は狭いので大きく動かすことはしないが、弾く鍵盤と同じ方へ手首・腕・肘がともに動いていると自然な動き・音になる。
[4]右手も左手も上行形かつ平行に進行しているので、視界が開けたような、上向きの音で。打鍵後手首を少しだけ上へ抜く・少しだけクレッシェンド気味に、2分音符を頂点にして目指して弾くと良い。
39.スタッカートとレガート(カノン)入門2
タイトルの通り、スタッカートとレガートを同時に奏する箇所があり、やや難しい。左右の手が独立するための良い練習となる。スラーの箇所、スタッカートの箇所をそれぞれきちんと練習する。
スタッカートの箇所:打鍵した反動で手首が少し跳ね上がるくらいはっきりと打鍵する。
スラーの箇所:スラーの入りでは手首を少し落とし、出口(この曲ではスタッカートになっている)では手首は上に抜けるよう柔らかく手首を使う。
★左右の手、異なるアーティキュレーションの付いたメロディーを独立して演奏する
40.南方スラヴ風に入門2
左手の伴奏が最後までほとんど同じであるので弾きやすいが、右手メロディーの不規則なフレージングのまとまり(3小節・3小節・7小節・4小節・2.5小節・2.5小節・2小節・3小節)が面白く、調性的にも明るい曲。
前述の通りフレーズの長さがまちまちなので、各フレーズの長さをしっかり認識し、フレーズの終わりを見据えながら行き当たりばったりにならないよう演奏する。
左右の手でフレージングが異なる部分が多いので、一方に釣られないように気をつける。反対にフレージングが両手揃っているところは、フレーズの終わり(または、始まり)をきちんと揃えるときれい。
41.伴奏のついたメロディー(伴奏つきメロディー)初級1
C♯のみという珍しい(バルトークならまぁあり)調号。
左手は分散和音。Gをベースにして動いていく。
休符の位置、フレーズの入りに左右でずれて絡み合う箇所が多く、気をつけて演奏する。伴奏とメロディーのやり取りを楽しむつもりで。
42.分散和音の伴奏初級1
分散和音で奏でられる伴奏は、伴奏らしく控えめに弾いてメロディーとのバランスに気をつける。特に[19]以降は右手で伴奏を演奏するので大きな音にならないようにしましょう。
メロディーは全音符の箇所が多いが、音の切れ端まで耳でよく聴いて伴奏の音との音程を感じること。
43a.ハンガリー風に入門2
2台ピアノで演奏する。バルトークが序文に「早い段階から合奏を始められると良い」と記しているように、本巻には3曲(43番、44番、55番)、2台ピアノ用の曲が収録されている。音の数は少ないものの、なかなか格好良い曲である。ピアノⅡなどは1人で弾いていると本当にこの音で合っているのか?という音の組み合わせもあるのだが、2人で合わせるとうまくまとまってしまうのがバルトークのすごいところ。
43b.ハンガリー風に入門2
こちらはピアノソロ用。a)と同じモチーフ(調は異なる)を使っている。a)はほとんどユニゾンだったが、こちらはカノンのような作りになっている。[6][7]の左手のタイに注意。
44.交互の動き入門2
2台ピアノで演奏する。
[14][15]のように、一方の手ではレガート、反対の手ではスタッカートで弾く箇所がポイント。
[5][6][7][8]は一時的に転調したような響きになり、ガラリと色が変わり気持ちが良い。
45.瞑想初級1
メロディーを担当する手が5小節ごとに交代するので、切り替えをスムーズに。
伴奏はp で演奏されるので淀みなく弾けるようにしましょう。
46.増大、縮小
47.年の市
48.ミクソリディア旋法で
49.クレッシェンド、 ディミヌエンド
50.メヌエット
51.波
52.両手に分けられた単声
53.トランシルヴァニア風に
54.半音階
55.リディア旋法の三連音
56.十度音程のメロディ
57.アクセント
58.オリエント風に
59.長調と短調
60.保持音のあるカノン
61.五音音階のメロディ
62.短六度音程での平行進行
63.つぶやき
64.線と点
65.対話
66.分割されたメロディ
付録:練習5番 – 18番