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いよいよミクロコスモスも最終巻、第6巻です。もう変拍子や多数の臨時記号にも見慣れてきた頃でしょう。ここまでくると教本というよりは、立派に演奏会向けの楽曲となりうるレパートリー集のようになってきました。ここまでミクロコスモスを弾いてきたあなたなら大丈夫。運指やポジション、重音・和音の弾き方……など、細かく言えばキリが無い、ミクロコスモスで積み上げてきた技術を全て集めた曲集です。お気に入りの曲を見つけてください。
曲名 | 難易度 | YouTube |
曲説明・解説・コメント・練習のポイント など |
140.自由な変奏曲 | 中級2 | ♫ |
★拍子感(3/8・2/4・5/8など、次々に変化する拍子に対応する) ★重音の連打 重音が続く箇所は、音程が変化していく方をまず単独でさらう。弾いた時に重音が潰れないように、どのラインを明確に聴かせたいのか分かるように。半音で変化する箇所が多いので、うねりを生み出すように。 アクセント記号のついた音ははっきりとアクセントをつける。拍子が変化するタイミングがよく分かる(拍子が変化する小節の拍頭にアクセントがついている箇所が多いため)。 重音の連打で打楽器的な要素が強い作品だが、重音の片方の音が絶えず変化していきメロディーを紡いでいるのでcresc. やdim. のうねりに乗せて聴かせたい。見かけよりメロディアスな曲。これも指番号がよく考えられており、半音で細かく動く箇所も弾きやすくなっている。 [10]-[12]:左手のアクセントは目立たせて。リズミカルに左手で音楽を引っ張っていこう。 [30]-[33]:ここは2拍子の中の3拍子で、ポリリズムとしてずれたリズムを楽しむ…とmezzopianoは思っていましたが、「2拍子を守って」と山崎孝氏は著書*1 で言っています…小節を跨いでわざわざ8分音符が繋がっているので、3拍子化しているのかと思ったんですが…違うのかな… リズムのずれや揺れが面白い作品だと思うので、3拍子と捉えて演奏します(強気発言)。 [44]:私の演奏より、もうちょっとテンポを落とすべきですね。(懺悔) [52]-:”lugubre”=「不気味に」とある。mf がついているメロディーは際立たせて、ややはっきりと弾く。対するp側の対旋律は行ったり来たりフラフラと、現れては消える。左手の旋律が不気味さを増す。 [77]-[79]:ここは絶対に6/8を感じて演奏するべし。1拍めと3拍めのアクセントを利用して拍子感を出す。むしろ6/8を感じて弾かなければそのアクセントが全く生きてこない。 [80] :[79]までの6拍子の流れを汲みつつ、真ん中にある右手の8分休符が2つから1つに減ったことにより詰まった感じになる、かつ2音連続で両手同時に弾くことになりクライマックスのffにもって行きやすい。 *1 バルトーク ミクロコスモスの演奏と指導法/山崎孝(1981・音楽之友社) |
141.主題と鏡影 | 中級2 | |
★内声の保持 基本的に保持音を中心に鏡映しになった音型で構成されている。 f と p のコントラストが強い。しっかり差をつけて演奏すること。Vivacissimo の p の箇所は宇宙空間にいるようなヒンヤリした空気を感じる。legato の指示もあるが([30]〜)、アクセントも随所に付されており、指は少しだけ立てて、はっきりとした発音のp でキラキラと弾くべきだと思う。 数小節ごとにテンポ指示が変化する。同じテンポ指示のグループごとに練習すると整理できて弾きやすくなる。各グループのテンポをまず身体に覚えさせること。 グループ①:♩=136–144 グループ②:♩=156 グループ③:♩=164 グループ④:♩=150 フェルマータや区切りの記号(’)がある箇所は次のまとまりに入る前に間をとって良いと思うが、特に指示のない箇所は間を空けずにバシッと次のテンポに乗れると、この目まぐるしいテンポ変化の面白さがより生きてくる。 |
142.ハエの日記から | ||
143.分かれたアルペッジョ | ||
144.短2度と長7度 | ||
145.半音階のインヴェンション(3) | ||
146.オスティナート | ||
147.行進曲 | ||
148.ブルガリアン・リズムによる6つの舞曲(1) | ||
149.ブルガリアン・リズムによる6つの舞曲(2) | ||
150.ブルガリアン・リズムによる6つの舞曲(3) | ||
151.ブルガリアン・リズムによる6つの舞曲(4) | ||
152.ブルガリアン・リズムによる6つの舞曲(5) | ||
153.ブルガリアン・リズムによる6つの舞曲(6) | ♫ | |