N.ミャスコフスキー

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ニコライ・ヤコヴレヴィチ・ミャスコフスキー
Nikolai Yakovlevich Myaskovsky
1881-1950

1881年、ワルシャワ近郊ノルヴォゲオルギイェフスク(現ポーランド・モドリン)生まれ。10歳でサンクトペテルブルクへ移る。軍役を終えたのち1906年にペテルブルク音楽院へ進んだ。音楽院ではいくつかの交響曲、序曲、ピアノ・ソナタなどを生み出し、作曲家としてのキャリアを早速歩み始めたほか、プロコフィエフと同級生となり意気投合、生涯の友となる。プロコフィエフとは対照的にロシア国内に留まり、ロシア当局の批判に晒されることもあったが、自身の音楽の方向を模索しながら生涯ロシアで活動を続けた。

ロシアでも決してメインレパートリーでないミャスコフスキーだが、モスクワ音楽院で教授を務め、多くの才能ある作曲家を養成した。カバレフスキーハチャトゥリアン、シェバリンなどの指導者として知られる。

とりわけ演奏の機会に恵まれるのは チェロ協奏曲 ハ短調 Op.66 であるが、そのほか生涯で27曲もの交響曲を作曲したことでも名を知られている。ロマン・スタイルを基本にしつつも、抑圧的な政権下でなんとか試行錯誤を重ねた新しい響き、陰鬱な色彩、また「これぞロシア音楽」といった無限に続くようなうねりある旋律も美しい。近年は再評価が進み、声楽曲・室内楽曲・ピアノ曲などの録音のレパートリーも広がりつつある作曲家だ。



【Q.好きな曲は?】

mezzopiano)ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.70。いやぁ、これは美しいですね。まるで名曲ということが約束されているかのような最初の数小節。随所に現れる意外なチャーミング性。ぶわあっと転調する瞬間もゾクゾクしちゃう。これはヴァイオリン曲の時は毎回言うんですけど(笑)、ヴァイオリンパートもピアノパートも弾いてみたいです!いつになることやら。いや、絶対弾くぞー!

|ピアノ作品(ソロ)

  • ピアノ・ソナタ 第1番 ニ短調 Op. 6
  • ピアノ・ソナタ 第2番 嬰ヘ短調 Op. 13
  • ピアノ・ソナタ 第3番 ハ短調 Op. 19
  • ピアノ・ソナタ 第4番 ハ短調 Op. 27
  • ピアノ・ソナタ 第5番 ロ長調 Op. 64 No. 1
  • ピアノ・ソナタ 第6番 変イ長調 Op.64 No.2
  • ピアノ・ソナタ 第7番 ハ長調 Op. 82
  • ピアノ・ソナタ 第8番 ニ短調 Op. 83
  • ピアノ・ソナタ 第9番 ヘ長調 Op. 84
  • 気まぐれ Op.25
  • 思い出 Op.29
  • 黄ばんだノート Op.31
  • ピアノのためのやさしい10の小品 Op.43-1
  • 4つのやさしいポリフォニックな小品 Op.43-2
  • やさしい変奏曲(抒情組曲 ニ長調) Op.43-3
  • 歌と狂詩曲 Op.58
  • フーガ Op.78

|参考文献・楽譜・サイト

〈文献〉

  • ソヴェト百科事典/ロシア問題研究所 編/ナウカ社

〈楽譜〉

  • ロシア ピアノアルバム 2/寺西昭子 編/全音

〈webサイト〉